第52回ミュンヘン国際安全保障会議で米国、フランス、ロシアがシリア情勢をめぐって非難の応酬(2016年2月13日)

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は、第52回ミュンヘン国際安全保障会議で「シリアの統合の維持」を呼びかけ、「シリアを宗派に基づいて分断することは中東地域に災難をもたらす」と警鐘をならした。

メドヴェージェフ首相はまた、サウジアラビアがシリアへの地上部隊派遣の意思を表明したことについて「地上部隊を派遣するという脅しを誰も行うべきでない」としたうえで、「西側諸国の介入が事態を内戦へと変貌させた」と非難した。

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ジョン・ケリー米国務長官は、第52回ミュンヘン国際安全保障会議でのロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相の発言を受けるかたちで、ロシアに対シリア政策の再考を求め、「ロシアの攻撃の大部分は合法的な反体制派に対して行われている」と非難した。

そのうえで「新たな戦火を停止するとした合意を実施するための余地を作り出すために集中すべき」と強調した。

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フランスのマニュエル・ヴァルス首相は第52回ミュンヘン国際安全保障会議で「フランスはロシアとその国益を尊重するが、平和への道を作り出すために、ロシアが民間人への空爆を停止すべきだと考えている」と批判した。

AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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