スタファン・デミストゥラ・シリア問題国連特別代表はシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談、ジュネーブ3会議への対応などについて意見を交わした。
SANA(2月16日付)によると、デミストゥラ特別代表は会談で、ドイツのミュンヘンで行われたISSG(国際シリア支援グループ)外相会合について報告する一方、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア政府がシリア人どうしの対話に無条件で取り込もうとしていると伝えるとともに、シリアの将来はシリア国民のみが決定すると強調した。
ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、「テロ組織」の支配下にある地域への人道支援物資配給などを通じた市民の保護に向けた努力を説明、こうした取り組みをジュネーブ3会合の進捗とかかわりなく継続すると明言した。
同時に、米国やEU諸国によるシリアへの制裁がシリア国民の苦難を増長させていると主張し、その解除を求めた。
会談後、デミストゥラ特別代表は、シリア国内の反体制派の代表と会談した。
会談に参加したのは、人民党のナウワーフ・ムルヒム書記長、シリア国民民主行動委員会のマイス・クライディー代表ら。
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ロイター通信(2月16日付)は、国連のファルハーン・ハック副報道官の話として、シリア政府がダイル・ザウル市、ダマスカス郊外県マダーヤー町およびムウダミーヤト・シャーム市など、包囲下の7都市への人道支援物資を搬入することに同意したと伝えた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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