リヤド最高交渉委員会(サーリム・ムスラト報道官)は、2月27日に、シリア軍側による停戦違反が15件にのぼったと発表した。
このうちの2件はヒズブッラーの戦闘員によるもので、ダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯で発生したのだという。
一方、リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は国連の潘基文事務総長に書簡を送り、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日0時以降、ロシア軍が反体制派支配地域に対して26回にわたる空爆を行ったと主張した。
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トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日の1日間でシリア軍による停戦違反が15件にのぼったと発表した。
シリア軍による停戦違反は、ダマスカス県(タダームン区)、ダマスカス郊外県(ダーライヤー市、ドゥーマー市近郊、マルジュ・スルターン村一帯)、ダルアー県(ヤードゥーダ村)、アレッポ県(アアザーズ市)、ヒムス県(タルビーサ市)、ハマー県(ラターミナ町、カフルズィーター市)、ラタキア県(トゥッファーヒーヤ山)、イドリブ県(ナージヤ村近郊)で発生、同地は砲撃や「樽爆弾」空爆を受けた。
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シリア人権ネットワークは、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日の1日間でシリア軍とロシア軍による停戦違反が14件にのぼったと主張した。
この停戦違反は、アレッポ県のカブターン・ジャバル村、ダーラト・イッザ市などに対する攻撃で、いずれもロシア軍と思われる戦闘機によるもので、民間人16人が死亡したという。
またシリア軍がダマスカス郊外県ダーライヤー市、ザマルカー町、ダイル・アサーフィール市に対して砲撃を続けたという。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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