アレッポ県では、『ハヤート』(3月4日付)などによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を支配下に置く西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、同地区東部のカースティールー街道に通じる丘陵地帯に進軍し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月3日付)によると、シリア民主軍の進軍に合わせて、ロシア軍戦闘機がカースティールー街道一帯、ブアイディーン交差点一帯への攻撃を激化させた。
マサール・プレス(3月3日付)は、人民防衛隊がカースティールー街道に通じる丘陵地帯を制圧したと報じたが、ドゥラル・シャーミーヤはこれを否定している。
また、「命じられるがまま進め」連合のメンバーは声明を出し、人民防衛隊がカースティールー街道の封鎖を試みていると発表し、警鐘を鳴らした。
同声明によると、人民防衛隊はロシア軍の航空支援を受けており、すでにアシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区の戦略拠点複数カ所を手中に収めているという。
一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市バニー・ザイド地区でも、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、サラーフッディーン・シーシャーニー氏(チェチェン人)が率いるチェチェン人戦闘員と交戦した。
ARA News(3月3日付)によると、シリア民主軍が交戦したのはシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、チェチェン人大隊、ムジャーヒディーン軍。
他方、SANA(3月3日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区にジハード主義武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、2人が死亡、25人が負傷した。
シリア民主軍がカースティールー街道一帯を掌握すれば、アレッポ市内にとどまる反体制武装集団の兵站路は完全に遮断されることになる。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県・ハマー県に通じるカッバーナ丘一帯で、シリア軍、イラン・イスラーム革命防衛隊、シリア人・アラブ人・アジア人民兵がロシア軍の指揮の下、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米国やサウジアラビアが後援する「穏健な反体制派」の一つ山地の鷹旅団の司令官がカフルヌブル市で何者かの発砲を受け、志望した。
また、司令官暗殺後、仕掛け爆弾が山地の鷹旅団本部近くで爆発したという。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のガーブ平原のサルマーニーヤ村などを砲撃、また戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道で反体制武装集団に発砲し、戦闘員2人が死亡した。
シリア軍はまたハラスター市を砲撃した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Masar Press Agency, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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