イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(3月11日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が主導するファトフ軍支配下のマアッラト・ヌウマーン市で発生した反体制デモに、ヌスラ戦線の旗を掲げた若者複数人が介入し、デモは解散を余儀なくされた(https://youtu.be/3c2ypMUpdwc)。
複数の活動家によると、マアッラト・ヌウマーン市では金曜日の正午の礼拝後に反体制デモが発生し、参加者はヌスラ戦線の旗とともに「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)を掲揚、体制打倒や反体制武装集団の統合を訴えた。
だが、ヌスラ戦線の旗を掲げた若者複数人が拡声器を持ってデモに介入し、若者とデモ参加者が小競り合いとなり、デモ参加者複数人が負傷し、デモは中止を余儀なくされた。
これに関して、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動は共同声明を出し、反体制デモに介入した若者に関して「デモの最中に個人行動が口論をもたらし、その後デモ参加者数人が負傷した。事件は、負傷者によって、マアッラト・ヌウマーン市の法務局とシャリーア委員会の代表からなる合同司法当局に訴えられた」と発表した。
共同声明は、シャーム自由人イスラーム運動のマアッラト・ヌウマーン連隊司令官(アミール)のアブー・ヤースィーン氏、ヌスラ戦線南部地区司令官(アミール)のアブー・アナス・ハーリム氏が署名している。
なお、クッルナー・シュラカー(3月11日付)によると、ファトフ軍による「シリア革命旗」禁止の通達と、7日のイドリブ市での活動家逮捕を受け、イドリブ県ではほとんどデモは実施されなかったという。
AFP, March 11, 2016、AP, March 11, 2016、ARA News, March 11, 2016、Champress, March 11, 2016、al-Hayat, March 12, 2016、Iraqi News, March 11, 2016、Kull-na Shuraka’, March 11, 2016、al-Mada Press, March 11, 2016、Naharnet, March 11, 2016、NNA, March 11, 2016、Reuters, March 11, 2016、SANA, March 11, 2016、UPI, March 11, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…