ヒムス県では、SANA(3月26日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにタドムル市内に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、定年退職者(ムタカーイディーン)用住宅地区、アーミリーヤ地区、ジャムイヤート・ガルビーヤ地区を制圧、ダーイシュの最終防衛線を突破し、西部地区、北部地区に進軍を続けた。
シリア人権監視団によると、タドムル市に対する攻撃は26日正午頃に激化、シリア軍、国防隊、シリア人・アラブ系・アジア系の民兵がロシア軍顧問とともに、同市の北部、北西部、南部、南西部でダーイシュと交戦、ダーイシュはスフナ氏方面およびタドムル市東部方面に撤退していったという。
これにより、シリア軍はタドムル市の3分の1近くを制圧したという。
一方、現地消息筋によると、25日にシリア軍がダーイシュから奪還したタドムル城砦は、城砦の階段などが完全に破壊されるなど大きな損傷を受けていることが確認された。
しかし、シリア文化省のマアムーン・アブドゥルカリーム遺跡博物館局長によると、損傷は城砦の構造そのものには至っておらず、タドムル市の治安と安全が回復するのを待って、修復チームを派遣する予定だという。
**
ハマー県では、SANA(3月26日付)によると、シリア軍がアカーリブ村でダーイシュ(イスラーム国)に対する特殊作戦を実施し、アカーリブ・ダム西方の拠点などを制圧した。
AFP, March 26, 2016、AP, March 26, 2016、ARA News, March 26, 2016、Champress, March 26, 2016、al-Hayat, March 27, 2016、Iraqi News, March 26, 2016、Kull-na Shuraka’, March 26, 2016、al-Mada Press, March 26, 2016、Naharnet, March 26, 2016、NNA, March 26, 2016、Reuters, March 26, 2016、SANA, March 26, 2016、UPI, March 26, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イドリブ県では、テレグラムの「…
イランを訪問中のバッサーム・サ…