ダマスカス県では、イスラーム軍の複数の消息筋によると、イスラーム軍の「偵察機複数機」が県内の複数の地区に、首都征服を脅迫するビラを散布した、と発表した。
ARA News(3月31日付)によると、ビラを散布したのは、無人偵察機複数機で、散布されたビラには、「イスラーム軍がやって来る。数千のムジャーヒディーンがダマスカスの門前にいる。我々は、権利をその持ち主に返す」、「あなた方の子息をムジャーヒディーン殺戮に導く屠殺人どもを許すな」などと書かれている。
また、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)、クッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ビラは旧市街のウマイヤ・モスク一帯、ムハーリジーン地区のほか、マザーキン・バルザ地区など県東部に集中的に散布されたという。
反体制武装集団がビラ散布という神経戦を行うのはこれが初めて。
イスラーム軍はサウジアラビアが交戦する非アル=カーイダ系の過激派組織で、リヤド最高交渉委員会に参加している。
一方、シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍もジャウバル区を空爆するとともに、投降を呼びかけるビラを散布したという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、反体制派の支配下にあるダイル・アサーフィール市を14回以上にわたって空爆し、子供4人、女性4人、自警団隊員2人、ホワイト・ヘルメット隊員1人を含む23人が死亡した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、空爆を行ったのはシリア軍で、市内の中央医療センター、学校、民家、ホワイト・ヘルメットの車輌などが狙われたという。
またクッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、シリア軍の戦闘機およびヘリコプターはドゥーマー市、バーラー村、ザブディーン村、ハラスター市、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯に対しても空爆を行った。
なおクッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ダマスカス郊外県各所への空爆は、イスラーム軍が首都ダマスカスにビラを散布したことへの報復として実施されたという。
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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月31日付)によると、ヒムス市のハダーラ地区、ナズハ地区、アクラマ地区で爆弾が仕掛けられた車5台が相次いで爆発し、5人が負傷した。
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アレッポ県では、ARA News(3月31日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーディル村、ハーン・トゥーマーン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イッザ軍などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、アレッポ県で活動する反体制武装集団9組織は共同声明を出し、イスラーム覚醒大隊に参加すると発表した。
イスラーム覚醒大隊への合流を表名したのは、ミンハージュ・スンナ大隊、リジャール・アッラー大隊、マッカ大隊、クーワ・ムワッハダ大隊、ユースフ・ハラビー大隊、アンサーリー大隊、ウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ大隊、ハンダサ大隊、アッラーの剣大隊。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に位置するカーミシュリー市にトルコ軍が越境砲撃した迫撃砲弾1発が着弾した。
AFP, March 31, 2016、AP, March 31, 2016、ARA News, March 31, 2016、Champress, March 31, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2016、al-Hayat, April 1, 2016、Iraqi News, March 31, 2016、Kull-na Shuraka’, March 31, 2016、April 1, 2016、al-Mada Press, March 31, 2016、Naharnet, March 31, 2016、NNA, March 31, 2016、Reuters, March 31, 2016、SANA, March 31, 2016、UPI, March 31, 2016などをもとに作成。
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