スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、シリア政府代表団との会談後、リヤド最高交渉委員会の代表3人と会談した。
この会談で、リヤド最高交渉委員会は、シリア軍およびその同盟勢力の停戦違反と、移行期統治機関に対する委員会の質問にシリア政府が回答しなかったことに抗議し、協議への参加を中止する旨伝えた。
協議参加中止に関して、リヤド最高交渉委員会は声明(報道官を務めるリヤード・ナアサーン・アーガー氏が発表)で、「逮捕者数はむしろ増加するなど…人道問題においていかなる進展も見られず、停戦違反がなされていることを…精査し交渉の延期」を決定したとしたうえで、「国民の苦しみが増し、移行期統治機関設置という国連(安保理)決議(第2254号)、ジュネーブ合意(2012年)の本質への対応がなされない状況下で交渉を継続すれば…深刻な後退は避けられない」と表明した。
会談後、デミストゥラ国連共同特別代表は「我々の分析によると、アレッポ県で現在戦闘が行われているもの、多くの地域で停戦は続いている」としつつ、リヤド最高交渉委員会が、停戦違反に抗議して、協議参加を中止したことを明らかにした。
そのうえで、シリア政府とリヤド最高交渉委員会の間の意見相違が解消しなければ、協議を再開させるため米・ロシアに介入を要請すると付言した。
また、8月までに新憲法起草と政治移行について結論を出すための行程を策定したことを明らかにした。
AFP, April 18, 2016、AP, April 18, 2016、ARA News, April 18, 2016、April 19, 2016、Champress, April 18, 2016、al-Hayat, April 19, 2016、Iraqi News, April 18, 2016、Kull-na Shuraka’, April 18, 2016、al-Mada Press, April 18, 2016、Naharnet, April 18, 2016、NNA, April 18, 2016、Reuters, April 18, 2016、SANA, April 18, 2016、UPI, April 18, 2016などをもとに作成。
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