イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、カフルヌブル市をシリア軍が空爆し、住民8人が死亡した。
空爆はカフルナブル市に対するシリア軍の空爆では市場が標的となり、子供1人を含む5人が死亡した。
マアッラト・ヌウマーン市での空爆でも、「シャリーア法廷」が所在する市場が狙われ、住民3人が死亡したという。
同監視団によると、死数はさらに増える模様。
これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、空爆を「虐殺」と非難、カフルナブル市では40人以上が死亡し、60人近くが負傷、マアッラト・ヌウマーン市でも10人以上が死亡したと主張した。
一方、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市では、ファトフ軍の治安委員会に所属する車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡した。
このほかにも、ジスル・シュグール市、イシュタブリク村、サラーキブ市に対してシリア軍が「樽爆弾」で空爆を実施した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、バーラー村を砲撃、バーラー村では、女性2人と子供1人を含む住民7人がシリア軍の砲撃で死亡した。
シリア軍はまたアルバイン市一帯を空爆した。
なお、バーラー村での空爆に関して、反体制活動家や反体制メディアは「虐殺」と形容した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区(シリア政府支配地域)にジハード主義武装集団が打った迫撃砲弾多数が着弾した。
これに対して、シリア軍はアレッポ市南部郊外のアイス村一帯を空爆する一方、アレッポ市北部に位置するアナダーン市、ハイヤーン町一帯を空爆した。
なお、アレッポ県各所でのシリア軍の空爆に関して、反体制活動家や反体制メディアは「虐殺」と形容した。
一方、SANA(4月19日付)によると、シリア軍はアイス村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
他方、ARA News(4月19日付)によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市シャイフ・マクスード地区(西クルディスタン移行期民政局支配地域)を砲撃した。
このほか、シャーム戦線は声明を出し、マフムード・ハルクーシュ(アブー・ウマル・サフィーラ)司令官の辞表を受理するとともに、後任の司令官にフサーム・ヤースィーン氏を任命したと発表した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カッバーニー村、マリク峰、アックー村など県北部一帯で、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、「不正への報復」作戦司令室に参加した第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、そして「不正への報復」作戦司令室への参加表明を行っていないシャームの民のヌスラ戦線、第2沿岸師団などと交戦した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方各所を戦闘機(所属明示せず)が15回にわたり空爆し、1人が死亡した。
またシリア軍がティールマアッラ村を「樽爆弾」で空爆したほか、タルビーサ市を砲撃した。
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ダルアー県では、SANA(4月19日付)によると、シリア軍がダルアー市内のマンシヤ地区、ビイル・シヤーフ街道などでシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、南部戦線に所属する武装集団3組織が共同声明を出し、ハスム師団として完全統合すると発表した。
ハスム師団を結成したのは、タウヒードの曉師団、ウムード・ハウラーン師団、自由殉教者旅団。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月18日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はラタキア県で発生、リヤド最高交渉委員会を脱会したシャーム自由人イスラーム運動、同委員会に依然として所属するイスラーム軍などによる攻撃などが確認されたという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は401件。
AFP, April 19, 2016、AP, April 19, 2016、ARA News, April 19, 2016、Champress, April 19, 2016、al-Hayat, April 20, 2016、Iraqi News, April 19, 2016、Kull-na Shuraka’, April 19, 2016、al-Mada Press, April 19, 2016、Naharnet, April 19, 2016、NNA, April 19, 2016、Reuters, April 19, 2016、SANA, April 19, 2016、UPI, April 19, 2016などをもとに作成。
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