ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、訪問中のガジアンテップ市(トルコ)で、シリア領内に国外難民を押し返すための「安全地帯」を設置すべきだと述べた。
ガジアンテップ市内での記者会見で、メルケル首相は「停戦が維持され、治安が十分に保障されている地域」があってしかるべきだとしたうえで、「住民らが安全だと感じれば、故郷を離れる必要はなくなる」と語った。
「安全地帯」(ないしは「飛行禁止空域」は、トルコ政府が兼ねてからシリアのアレッポ県北部に設置することを主唱しており、2015年半ばには米政府との間で、アフリーン市とジャラーブルス市間の国境地帯に設置することで合意した。
しかし、これにより同地で「穏健な反体制派」と共闘していたシャームの民のヌスラ戦線が有志連合との協力を嫌い撤退、これに代わって勢力を増したダーイシュ(イスラーム国)が残された「穏健な反体制派」に対して攻勢をかけた。
またロシア軍、米軍の支援を受けた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア軍が2016年に入って、アフリーン市とアレッポ市を結ぶ回廊を奪還し、ヌスラ戦線を含む「穏健な反体制派」の兵站路を遮断、アアザーズ市方面へと後退させた。
AFP, April 24, 2016、AP, April 24, 2016、ARA News, April 24, 2016、Champress, April 24, 2016、al-Hayat, April 25, 2016、Iraqi News, April 24, 2016、Kull-na Shuraka’, April 24, 2016、al-Mada Press, April 24, 2016、Naharnet, April 24, 2016、NNA, April 24, 2016、Reuters, April 24, 2016、SANA, April 24, 2016、UPI, April 24, 2016などをもとに作成。
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