ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は米国のジョン・ケリー米国務長官と電話会談を行い、シリア情勢への対応について協議した。
ロシア外務省の声明によると、電話会談で米国側の要請によるもので、ラブロフ外務大臣は、ケリー国務長官に対して、トルコ領を経由したシリアの「過激派」への兵站支援を阻止するよう要請した。
ロシア外務省の声明ではまた、ラブロフ外務大臣とケリー国務長官がシリアの紛争を政治的に解決するための努力を増幅させることを計画していると付言した。
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この電話会談を受け、米・ロシアは共同声明を出し、シリア国内での戦闘停止への取り組みを再確認し、全国規模でのその実施に向けた努力を集中させることを決定したと発表した。
そのうえで「ロシアはシリア当局とともに、民間人や停戦に応じた当事者が主に居住する地域での航空作戦を極小化する」、「米国は地域の同盟国に対して集中的な支援を行い、これらの国の国境を経由してテロ組織に対して行われる戦闘員、武器、資金援助を阻止させる」と明言した。
AFP, May 9, 2016、AP, May 9, 2016、ARA News, May 9, 2016、Champress, May 9, 2016、al-Hayat, May 10, 2016、Iraqi News, May 9, 2016、Kull-na Shuraka’, May 9, 2016、al-Mada Press, May 9, 2016、Naharnet, May 9, 2016、NNA, May 9, 2016、Reuters, May 9, 2016、SANA, May 9, 2016、UPI, May 9, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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