イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(5月9日付)によると、シリア軍はハフサルジャ村を空爆し、子供3人、女性1人を含む10人が死亡した。
またシリア軍は、マアッラト・ヌウマーン市に対しても空爆を行い、市内中心部にある遺跡ハーン・ムラード・バーシャーの一部が損壊、子供1人を含む3人が死亡した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機およびヘリコプターが、ファトフ軍によって制圧されたハーン・トゥーマーン市(アレッポ市南部郊外)一帯を90回以上にわたり空爆した。
同監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市各所を空爆、これに対して反対し得武装集団もシリア政府の支配下にとどまるアレッポ市一帯を砲撃した。
ドゥラル・シャーミーヤ(5月9日付)によると、シリア軍はさらにカフルナーハー村の医療施設(ARA News(5月9日付)によると、カフルナーハー村内にあるブユーティー病院)を空爆し、医療スタッフ1人(ヤースィル・ダルウィーシュ氏)が負傷した。
このほか、ARA News(5月9日付)によると、シリア軍はアナダーン市、ハイヤーン町を空爆したという。
一方、SANA(5月9日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、シリア軍が実施中の「講和規定」を無視してアレッポ市スライマーン・ハラビー地区を砲撃した。死傷者は出なかった。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアルバイン市一帯ドゥーマー市一帯を激しく砲撃、1人が死亡、20人が負傷した。
一方、SANA(5月9日付)によると、シリア軍がバーラー村一帯で反体制武装集団が掘削した全長700メートルの地下トンネルを発見し、これを破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市グータ地区にある県知事公邸近くに反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲弾1発が着弾した。
一方、SANA(5月9日付)によると、シリア軍がダイル・フール村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。
AFP, May 9, 2016、AP, May 9, 2016、ARA News, May 9, 2016、Champress, May 9, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2016、al-Hayat, May 10, 2016、Iraqi News, May 9, 2016、Kull-na Shuraka’, May 9, 2016、al-Mada Press, May 9, 2016、Naharnet, May 9, 2016、NNA, May 9, 2016、Reuters, May 9, 2016、SANA, May 9, 2016、UPI, May 9, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア当事者和解調整センターの…
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