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バッシャール・アサド大統領はイード・フィトルを祝して、ムハージリーン区にあるハマド・モスクで礼拝した。
礼拝には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ムハンマド・サイード・バヒーターン・バアス党シリア地域指導部副書記長、ジハード・ラッハーム人民議会議長、ワーイル・ハルキー首相、アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、ムハンマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーらが参列した。
大統領が公の場に「生」出演したのは、7月18日のダマスカス県中心でのダーウド・ラージハ国防大臣らを狙った爆弾テロ以降初めて。
イードなどでの大統領の礼拝は最近は旧市街にあるウマイヤ・モスクで行われ、その後、政府首脳や宗教関係者に謁見を受けるのが恒例となっていたが、治安上の問題で大統領府に近いモスクが礼拝場所に選ばれものと思われ、礼拝時間もたった11分だった。
なお各紙はアサド大統領の礼拝にファールーク・シャルア副大統領が参列しなかったと報じたが、副大統領が宗教行事などで大統領と同席することほとんどはない。
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SANA(8月19日付)は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がツイッターで、「ファールーク・シャルア副大統領に代わって自身が副大統領に任命される」とつぶやいたとの一部メディアの報道を事実無根と否定した。
アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市イザーア地区などで軍・治安部隊による砲撃が続いた。
また複数の活動家によるとマンビジュ市での砲撃で数十人が死亡した。
一方、SANA(8月19日付)によると、アレッポ市内各所で「傭兵テロ集団」(反体制武装勢力)を追跡し、外国人を含む多数の戦闘員を殺傷した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市で女性1人が射殺された。
またドゥライキーシュ市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員1人が死亡した。
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シリア人権監視団によると、イード・フィトルに合わせて、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ハマー県の農村各所で政権打倒を求める実施が行われ、ユーチューブなどではデモとされる映像がアップされた。
シリア国民評議会は、「アサド大統領が去らねばならないというのは時期尚早であると」とのアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の発言(ロイター通信8月18日付)に関して声明を出し、シリア国民に謝罪するよう求めた。
アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、18日付のロイター通信の報道に関して、ジャズィーラ(8月19日付)で「アサドが去るというのが時期尚早だとは言っていない」と否定した。
またシリア国民評議会がこの発言をめぐってブラーヒーミー共同特別代表に謝罪を求めていることに関して、「彼らが連絡し、そのことを尋ねることはできた…。シリア国民評議会を歓迎する。しかしジャズィーラを通じてではない」と答えた。
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ロイター通信(8月19日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、イギリスとドイツの諜報機関が反体制勢力にシリア軍の動き、とりわけアレッポ市とダマスカス県での動きに関する極秘情報を提供し支援している、と報じた。
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フランスのレオン・ファビウス外務大臣は、燃料切れでエール・フランスの第562便(ボーイング777)がダマスカス国際空港に緊急着陸した件に関して、『パリジャン』(8月19日付)に、「シリア当局が乗客の身元を検査すると決定するかどうか一瞬でも想像してみたまえ。緊急着陸は非常にばかげている」と非難した。
同旅客機には、185人が搭乗しており、そのなかにはパトリ・パオリ駐レバノン・フランス大使やアサド政権に批判的なレバノンの要人が乗っていた、という。
またエール・フランスの乗務員は、燃料費を支払うに十分な現金があるかを確認するため、乗客に財布を明けさせた、という。
ただし、エール・フランスの報道官によると、この措置は「きわめて異例な状況下での…予防的措置だった」と弁明、幸い乗客から現金を借りることなく燃料の提供が受けられたとしている。
第562便はその後、ダマスカス国際空港を離陸し、キプロスを経て、8月16日にベイルート国際空港に到着した。
AFP, August 19, 2012、Akhbar al-Sharq, August 19, 2012、al-Hayat, August 20, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 19, 2012、al-Kurdiya News, August
19, 2012、Naharnet.com, August 19, 2012、Reuters, August 19, 2012、SANA, August
19, 2012などをもとに作成。
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