ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、米国および同国が主導する有志連合に対して、来週水曜日(5月21日付)で、シリア領内でのシャームの民のヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)に対する合同空爆の実施を提案したことを明らかにした。
モスクワでのテロ撲滅に関する会合で、ショイグ国防大臣は「我々は米国に、ロシア空軍と米主導の有志連合航空機が5月25日から、ヌスラ戦線を含むテロ組織に対する空爆を開始する旨提案した」と述べた。
ショイグ国防大臣によると、ロシアが提案した合同空爆作戦は、2月27日に発効した米・ロシアの敵対行為停止合意を支持しない違法な武装集団、そしてトルコ・シリア国境を経由して不法に武器、弾薬を運ぶ武装集団の車輌も標的とすると述べ、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍なども合同で空爆したい意向を示した。
ショイグ国防大臣はまた、5月25日以降は、敵対行為停止合意を遵守しない違法な武装集団、テロ組織の拠点に対する一方的な空爆を実施する権利を保留すると付言した。
『ハヤート』(5月21日付)などが伝えた。
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米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、シリア領内でのシャームの民のヌスラ戦線および同組織と連携する武装集団、ダーイシュ(イスラーム国)に対する米・ロシアによる合同空爆実施の提案に関して「ロシアとの協力、協調はない」と述べ、拒否した。
AFP, May 20, 2016、AP, May 20, 2016、ARA News, May 20, 2016、Champress, May 20, 2016、al-Hayat, May 21, 2016、Iraqi News, May 20, 2016、Kull-na Shuraka’, May 20, 2016、al-Mada Press, May 20, 2016、Naharnet, May 20, 2016、NNA, May 20, 2016、Reuters, May 20, 2016、SANA, May 20, 2016、UPI, May 20, 2016などをもとに作成。
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