ヌスラ戦線幹部のアトワーン氏は、米国がシリアのイスラーム教徒を裏切り、アサド政権寄りの姿勢に転じたと非難(2016年5月26日)

シャームの民のヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダー(5月25日付)は、シューラー評議会メンバーに一人アブドゥッラー・アトワーン氏(アブー・アブドゥッラー・シャーミー)の映像(https://www.youtube.com/watch?v=1zjiGBvWzjY)を配信した。

13分の映像のなかで、アトワーン氏は、米国がシリアの「イスラーム教徒人民」を裏切り、アサド政権やその同盟者寄りの姿勢へと転じたと厳しく批判した。

アトワーン氏は「シリア危機に対する米国の決定におけるもっとも重要な特徴とは、混迷、策略、二枚舌で…。これら一連の政治的振る舞いは、ヌサイリー体制を利し、アサドに与するもので、死刑執行人どもに反旗を翻したイスラーム教徒人民の意思をくじくものだ」と批判した。

また米国の対シリア政策は、シリア分割、イスラエルの庇護をめざすもので、「米国はユダヤ人の安全と利益を守るための政治的バランスをもたらすため、アサドを存続させる以外道はない」と考えていると断じた。

そのうえで、シリア軍による空爆、とりわけアレッポ市南部郊外への空爆を許し、ムジャーヒディーンのアレッポ市への進軍を阻止しようとしていることなど、シリア軍の攻撃を黙認していることを「米国の罪」と断罪した。

Youtube, May 26, 2016

AFP, May 26, 2016、AP, May 26, 2016、ARA News, May 26, 2016、Champress, May 26, 2016、al-Hayat, May 27, 2016、Iraqi News, May 26, 2016、Kull-na Shuraka’, May 26, 2016、al-Mada Press, May 26, 2016、Naharnet, May 26, 2016、NNA, May 26, 2016、Reuters, May 26, 2016、SANA, May 26, 2016、UPI, May 26, 2016などをもとに作成。

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