AFP(5月27日付)は、シリア北部および北東部でダーイシュ(イスラーム国)と戦う西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)を支援する米特殊部隊の写真を初めて公開した。
写真は、ラッカ市北部に位置するファティーサ村で撮影されたもので、一部の米特殊部隊兵士はYPGの紋章をつけた軍服を身につけている。
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これに関して、米国防総省のピーター・クック報道官は、写真についての詳細なコメントを拒否し、「我が国の特殊部隊はこれまでにも、連携する部隊の紋章などを身につけてきた」と述べるにとどまった。
そのうえで、「彼ら(米特殊部隊)は前線にはいない。彼らはアドバイスと支援を行っている」と強調した。
しかし、ARA News(5月27日付)によると、米国防総省のスティーブ・ウォーレン報道官はその後、トルコ外務大臣の批判に応えるかたちで、人民防衛隊の紋章を着用することに関して「無礼」だとしたうえで、「有志連合司令部は紋章を着用していた兵士に、紋章をはずすよう命じた」ことを明らかにした。
AFP, May 27, 2016、AP, May 27, 2016、ARA News, May 27, 2016、Champress, May 27, 2016、al-Hayat, May 28, 2016、Iraqi News, May 27, 2016、Kull-na Shuraka’, May 27, 2016、al-Mada Press, May 27, 2016、Naharnet, May 27, 2016、NNA, May 27, 2016、Reuters, May 27, 2016、SANA, May 27, 2016、UPI, May 27, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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