リヤド最高交渉委員会は国連にラマダーン月の全土停戦を提案する一方、ロシア国防省は6月1日の停戦違反を5件と発表、そのいずれもがリヤド最高交渉委員会所属のイスラーム軍によるものと断じる(2016年6月1日)

リヤド最高交渉委員会のメンバーの一人バスマ・カドマーニー女史は、委員会が国連に宛てて書簡を送り、そのなかでラマダーン月(6月6日~)の全土停戦を提案したことを明らかにした。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月1日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は609件。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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