英日刊紙『タイムズ』(6月6日付)は、英特殊部隊がシリア領内に展開、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う「新シリア軍」を支援していると伝えた。
「新シリア軍」の司令官だというマフムード・サーリフ中尉は、ヨルダン北部の基地で『タイムズ』の取材に応じ、そのなかで、ヨルダン領内に駐留するこの英特殊部隊が、「新シリア軍」の要請を受けて、シリア領内に断続的に侵入し、ヒムス県南東部とイラクを結ぶタンフ国境通行所一帯を防衛する「新シリア軍」を支援していると述べた。
この「新シリア軍」はシリア軍を離反した特殊部隊隊員からなり、ヨルダン領内で英国と米国の教練を受け、現在シリア領内で活動しているという。
タンフ国境通行所は、2015年5月にダーイシュが制圧したが、2016年3月に「新シリア軍」が奪取したとされる。
5月にダーイシュはタンフ国境通行所一帯で「新シリア軍」に対して爆弾を仕掛けた車などで攻撃をしかけ、11人を殺害、負傷者17人は米軍のヘリコプターでヨルダンに搬送されている。
また、タンフ国境通行所はダーイシュの度重なる攻撃で甚大な被害を受けたという。
なお、英国防省は、英特殊部隊がシリア、そしてリビア領内で活動しているとのこうした情報を否定している。
http://www.thetimes.co.uk/article/brit-special-forces-in-syria-gvtn97nbg
シリア人権監視団によると、ダマスカス国際空港に着陸した航空機には、チェコ赤十字社からシリア赤新月社への「贈り物」として医療関連物資が積まれていたという。
AFP, June 6, 2016、AP, June 6, 2016、ARA News, June 6, 2016、Champress, June 6, 2016、al-Hayat, June 7, 2016、Iraqi News, June 6, 2016、Kull-na Shuraka’, June 6, 2016、al-Mada Press, June 6, 2016、Naharnet, June 6, 2016、NNA, June 6, 2016、Reuters, June 6, 2016、SANA, June 6, 2016、UPI, June 6, 2016などをもとに作成。
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