ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、西グータ地方のダーライヤー市一帯では、シリア軍がイスラーム殉教者旅団などからなるジハード主義武装集団に対して激しい砲撃を加えるなどして反転攻勢に展示、20日にジハード主義武装集団が封鎖解除に成功していたムウダミーヤト・シャーム市とダーライヤー市を結ぶ街道を再び掌握、両市の包囲を再開した。
クッルナー・シュラカー(6月22日付)などによると、両市を結ぶ回廊が開放されたのは「数時間だけ」だったという。
シリア軍はまた、制圧したバハーリーヤ村一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
戦闘はまた、ジスリーン町、ムハンマディーヤ町一帯でも行われたという。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市一帯、フバイト村を空爆、またシリア軍ヘリコプターがバーラ村を空爆し、子供1人を含む5人が死亡した。
クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、バーラ村を空爆したのはシリア軍ヘリコプターで、住民5人が死亡、10人以上が負傷したという。
一方、ARA News(6月23日付)によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃した。
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アレッポ県では、ARA News(6月22日付)によると、ARA News(6月22日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機が未明、アレッポ市の北部郊外で行われた会合参加後に車で移動中のシャームの民のヌスラ戦線の車輌を空爆し、乗っていた幹部1人を殺害した。
アレッポ市南部郊外一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラク人、イラン人などの戦闘員がファトフ軍との戦闘を続けた。
アレッポ市北部、東部では、シリア軍がカースティールー街道一帯、バーブ街道地区、カーディー・アスカル地区、サーリヒーン地区を空爆し、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室と交戦した。
このほか、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を反体制武装集団が砲撃した。
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ヒムス県では、ARA News(6月22日付)によると、シリア軍がガントゥー市などを砲撃した。
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ダルアー県では、SANA(6月22日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。
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アッシリア人権監視団は、2013年1月19日にハサカ県のカーミシュリー市でシリア当局によって逮捕されたキリスト教徒(アッシリア正教)の活動家カルバイール・ムーシー・クーリーヤ氏が釈放されたと発表した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月21日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は706件。
AFP, June 22, 2016、AP, June 22, 2016、ARA News, June 22, 2016、Champress, June 22, 2016、al-Hayat, June 23, 2016、Iraqi News, June 22, 2016、Kull-na Shuraka’, June 22, 2016、al-Mada Press, June 22, 2016、Naharnet, June 22, 2016、NNA, June 22, 2016、Reuters, June 22, 2016、SANA, June 22, 2016、UPI, June 22, 2016などをもとに作成。
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