ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、2日に始まったシリア軍の激しい空爆を受け、ジャイルード市の名士が2日深夜から3日未明にかけて、シリア政府高官と、同市からの武装集団の退去とシリア空軍パイロットの遺体引き渡しに応じることで合意した。
ジャイルード市の活動家によると、この合意を受けて、市内に展開していたイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員が撤退を開始したという。
また、イスラーム軍の戦闘員らは、パイロットの遺体をシリア軍側に引き渡したという。
同地では、6月30日に墜落したシリア軍戦闘機パイロットがイスラーム軍によって捕捉された後、7月1日、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員によって殺害されていた。
これを受け、シリア軍は2日からジャイルード市を激しく空爆し、3日までに43人が死亡していた。
一方、東グータ地方では、シリア軍とイスラーム軍などからなる反体制武装集団がマイダアー町一帯、フーシュ・ダワーヒラ村一帯で交戦を続け、シリア軍が同地一帯の5カ所を制圧した。
AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。
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