シリア軍のアレッポ市北部への進軍に対抗し、ヌスラ戦線と共闘する反体制派はシリア政府支配地域やロジャヴァ支配地域を砲撃し、30人が死亡するなか、米仏はシリア軍を非難(2016年7月8日)

アレッポ県では、SANA(7月8日付)によると、アレッポ市フルカーン地区、ファイイド地区、大学寮地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、30人が死亡、140人以上が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市ブアイディーン地区、バーブ街道地区、サーリヒーン地区、マアーディー地区、ジャズマーティー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マルジャ地区、カッラーサ地区、ジャンドゥール交差点一帯、アルド・マッラーフ地区一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、カースティールー街道一帯を激しく砲撃、またシリア軍も同地に対して砲撃を加えるとともに、アレッポ市ラームーサ地区、サイフ・ダウラ地区、アルド・マッラーフ地区農場地帯でアレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

戦闘により、子供と女性6人を含む住民12人が死亡したという。

また、ARA News(7月8日付)によると、ジハード主義武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アフリーン市一帯を襲撃、同民政局人民保護部隊主導のシリア民主軍がこれを撃退した。

しかし、シャームの民のヌスラ戦線は、アフリーン市郊外のジンディールス町一帯の農地を焼き討った。

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ジョン・カービー米国務省報道官は、シリア軍が6日に72時間の講和規定適用を発表したにもかかわらず、アレッポ市一帯などでシリア軍とロシア軍が攻撃を継続していることに関して、不快感を表明した。

『ハヤート』(7月9日付)が伝えた。

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フランス外務省報道官は声明を出し、シリア軍とその同盟者がアレッポ市内の反体制派支配地域を包囲攻撃している」と非難、敵対行為停止合意を遵守し、民間人への攻撃を停止し、人道支援物資の搬入を許可するよう求めた。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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