アレッポ県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、戦闘機(ロシア軍かシリア軍かは不明)がアレッポ市内バーブ街道地区、サーリヒーン地区、カフルハムラ村など反体制武装集団支配地区(東部)を空爆し、少なくとも12人が死亡した。
カフルハウラ村での空爆では、シャフバー・プレス(反体制系サイト)の活動家アブドゥッラー・ガンナーム氏が死亡したという。
これに対して、ARA News(7月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室からなる反体制武装集団はアレッポ市北部のハーリディーヤ地区、ライラムーン地区の拠点複数カ所を奪還した。
一方、SANA(7月14日付)によると、反体制武装集団がサイフ・ダウラ地区、ザフラー地区、シャフバー地区を砲撃し、女性1人を含む4人が負傷した。
このほか、ARA News(7月14日付)によると、アレッポ市南部郊外で新生ファトフ軍が戦闘を再開し、フワイズ村などでシリア軍と交戦した。
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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、ハーン・シャイフーン市とハマー県のムーリク市を結ぶ街道を走行中のジュンド・アクサー機構の車輌が地雷の爆発に巻き込まれ、戦闘員11人が死亡、9人が負傷した。
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ヒムス県では、ARA News(7月14日付)によると、県西部のカズハル村、ウンム・カスブ村を包囲した。
両村はトルクメン人(トルコ系住民)の村だという。
またシリア軍戦闘機がラスタン市を空爆した。
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ダルアー県では、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がヌアイマ村、ダルアー市旧税関地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。
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クナイトラ県では、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がハミーディーヤ村・フッリーヤ村間の街道でシャームの民のヌスラ戦線を攻撃した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月12日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は776件。
AFP, July 14, 2016、AP, July 14, 2016、ARA News, July 14, 2016、Champress, July 14, 2016、al-Hayat, July 15, 2016、Iraqi News, July 14, 2016、Kull-na Shuraka’, July 14, 2016、al-Mada Press, July 14, 2016、Naharnet, July 14, 2016、NNA, July 14, 2016、Reuters, July 14, 2016、SANA, July 14, 2016、UPI, July 14, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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