国連安保理で、シリアの人道状況に関する会合が開かれ、米国、英国、フランスの国連大使が、シリア軍によって閉塞されたアレッポ市北部のカースティールー街道を開通させ、支援物資の搬入を行うよう要求、ステファン・オブライエン国連人道問題担当事務次長の提言に沿ってアレッポ市での48時間の即時休戦を実施するよう主唱した。
これに対して、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、「アレッポの状況がどのようなものであれ、我々は人道的な災難の回避を望んでいる」としつつ、「シリア軍は民間人を人間の盾として利用しているテロリストと戦っている…。カースティールー街道はテロリストに武器や爆弾搭載車輌を運ぶためにされている」と反論した。
またチュルキン大使は、トルコ政府が国境を閉鎖し、人道支援搬入を阻止していると指弾、また有志連合のマンビジュ市一帯などでの空爆で民間人が犠牲になっていることに対して、欧米諸国が言及しないまま、シリア軍の戦闘について批判することを「ダブルスタンダード」だと非難した。
一方、エジプトのアムル・アブー・アター国連大使は、国際社会がシリアの危機を解決できないばかりか、一部の国が紛争の解決を妨害していると非難、外国の干渉を止めるべきだと主張した。
カースティールー街道の閉塞によって全面包囲されたアレッポ市東部地区一帯では、シャームの民のヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が包囲解除に向けて戦闘を続けている。
『ハヤート』(7月26日付)が伝えた。
AFP, July 25, 2016、AP, July 25, 2016、ARA News, July 25, 2016、Champress, July 25, 2016、al-Hayat, July 26, 2016、Iraqi News, July 25, 2016、Kull-na Shuraka’, July 25, 2016、al-Mada Press, July 25, 2016、Naharnet, July 25, 2016、NNA, July 25, 2016、Reuters, July 25, 2016、SANA, July 25, 2016、UPI, July 25, 2016などをもとに作成。
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