アレッポ県では、AFP(7月29日付)によると、シリア軍の包囲を受け反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部および同市北部のライラムーン地区では、戦闘機(所属明示せず)が朝8時から断続的な空爆を行った。
同地の住民は空爆を避けるかたちで外出を控えており、またシリア人権監視団によると、シリア軍が設置を発表した外界とを結ぶ安全回廊も、シリア政府支配地域では開放されているが、反体制武装集団が封鎖しているため、事実上住民の退去は行われていないという。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、これまでに回廊を経由して外界に退避できたのは12人だけで、反体制武装集団が治安体制を強化し、住民が回廊に接近することを阻止しているという。
またアレッポ市郊外のフライターン市、ハイヤーン町、アナダーン市、ダーラト・イッザ市に対しても空爆が行われる一方、アレッポ市ザフラー協会地区には反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。
なお、クッルナー・シュラカー(7月29日付)によると、シリア軍によるブスターン・バシャー地区などへの空爆で民間人26人が死亡したという。
また、ARA News(7月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がアターリブ市などを空爆し、住民数十人が死傷したという。
一方、ARA News(7月29日付)によると、アレッポ市カースティールー街道一帯で、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動の戦闘員が、ダーイシュ(イスラーム国)などが頻繁に行う特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、シリア軍兵士複数人が死亡した。
このほか、ARA News(7月29日付)によると、アレッポ市一帯で活動する反体制武装集団がアレッポ第1師団を新たに結成した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジスル・シュグール市各所を空爆し、女性1人を含む4人が死亡した。
またアブー・ズフール町、サルマダー市に対しても空爆が行われ、2人が死亡した。
一方、INGOのセーブ・ザ・チルドレンは、カフルタハーリーム市にある産婦人科病院が空爆を受けたと発表した。
また、クッルナー・シュラカー(7月29日付)は、シリア軍とロシア軍の戦闘機が、サルキーン市、ビンニシュ市、カフルヌブル市、カフルタハーリーム村、カフル・ウワイド村を空爆し、6人が死亡したと伝えた。
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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月30日付)によると、東カラムーン地方では、シリア軍戦闘機(MiG23)が技術的トラブルにより墜落、パイロット1人が死亡した。
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クッルナー・シュラカー(7月31日付)によると、ハマー県とラタキア県で活動する武装集団が第85歩兵旅団を新たに結成した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月28日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、「自由シリア軍」などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は847件。
AFP, July 29, 2016、AP, July 29, 2016、ARA News, July 29, 2016、Champress, July 29, 2016、al-Hayat, July 30, 2016、Iraqi News, July 29, 2016、Kull-na Shuraka’, July 29, 2016、July 30, 2016、July 31, 2016、al-Mada Press, July 29, 2016、Naharnet, July 29, 2016、NNA, July 29, 2016、Reuters, July 29, 2016、SANA, July 29, 2016、UPI, July 29, 2016などをもとに作成。
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