アレッポ県では、ARA News(8月1日付)によると、7月31日に「アレッポ大血戦」と称して攻撃を激化させた新生ファトフ軍(シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動など)がアレッポ市南西部郊外で攻勢を続け、ムシャイリファ村を制圧、アレッポ市南西部ラームーサ地区に近い軍士官学校付近にまで進軍した。
SANA(8月1日付)によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、ラームーサ地区、アクラミーヤ地区に対して反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる新生ファトフ軍)が砲撃を行い、女性4人、子供3人を含む9人が死亡、36人が負傷した。
一方、ARA News(8月1日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部一帯を空爆し、6人が死亡した。
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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(8月1日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆し、一家4人全員が死亡、6人が負傷した。
一方、SANA(8月1日付)によると、反体制武装集団がジュダイダト・アルトゥーズ町を砲撃し、4人が負傷した。
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ヒムス県では、SANA(8月1日付)によると、反体制武装集団がマクサル・ヒサーン村、マスウーディーヤ村を砲撃した。
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ダルアー県では、SANA(8月1日付)によると、シリア軍がダルアー市アルバイーン地区、郵便局北部、ウマリー・モスク西部、ハムザ・モスクおよびアッバース・モスク東部でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。
また、ダルアー市、イズラア市郡、サナマイン郡、マスミヤ町で、2016年7月28日に施行された2016年政令第15号に従い、反体制武装集団戦闘員約1,000人が武器を棄て、投降し、免罪となった。
2016年政令第15号は、武器を保持する者、ないしは裁判を逃れてきた者すべてに対して、3ヶ月以内に武装解除、投降することを条件に恩赦すると定めている。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月31日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、「自由シリア軍」などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は906件。
AFP, August 1, 2016、AP, August 1, 2016、ARA News, August 1, 2016、Champress, August 1, 2016、al-Hayat, August 2, 2016、Iraqi News, August 1, 2016、Kull-na Shuraka’, August 1, 2016、al-Mada Press, August 1, 2016、Naharnet, August 1, 2016、NNA, August 1, 2016、Reuters, August 1, 2016、SANA, August 1, 2016、UPI, August 1, 2016などをもとに作成。
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