アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市南西部の第1070計画地区などを空爆するなか、シリア軍地上部隊が同地を砲撃、ヒクマ学校一帯、科学研究所一帯、マフルーカ丘一帯、ジャムイーヤート地区一帯、アーミリーヤ村一帯などで国防隊や外国人(イラン人)戦闘員とともに、新生ファトフ軍に所属するシャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)、トルキスターン・イスラーム党、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ウズベク人戦闘員などと交戦した。
戦闘は新生ファトフ軍の進軍を受けたもので、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の司令官やメディア活動家らが戦死したが、クッルナー・シュラカー(8月4日付)によると、ファトフ軍側は、アーミリーヤ村、ジャムイーヤート地区を新たに制圧した。
戦闘機(所属明示せず)はまた、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、ジャンドゥール交差点一帯に対しても空爆を実施した。
さらにアレッポ市ジスル・ハッジ地区に対しても空爆が行われ、住民1人が死亡した。
一方、SANA(8月4日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区のパン製造工場を砲撃し、従業員1人が死亡、6人が負傷した。
アレッポ市外では、戦闘機がアターリブ市近郊の避難民キャンプを空爆し、子供2人が死亡、またハーン・アサル村西部の電力協会一帯も空爆を受け、複数人が負傷した。
このほか、西クルディスタン移行期民政局の支配下のアフリーン市一帯では、ジハード主義武装集団が住民を狙撃し、負傷させた。
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複数の反体制武装集団幹部は『ハヤート』(8月5日付)に対して、「穏健な反体制派」と目されるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室とイスラーム過激派からなる(新生)ファトフ軍は、アレッポ市南西部のアーミリーヤ村から同市北西部のカースティールー街道一帯に至る全長22キロの「戦線」、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯で、6ヶ月から8ヶ月にわたって「消耗戦」を行う用意があると述べ、徹底抗戦の構えを示した。
アレッポ・ファトフ軍作戦司令室は同紙において「穏健な反体制派」と評されているが、実態はムジャーヒディーン軍、第101師団、第13師団、ヌールッディーン・ザンキー運動といった「自由シリア軍」系の組織と、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、イスラーム軍、シャーム戦線といったジハード主義武装集団の混成組織である。
また(新生)ファトフ軍は、シリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、シャーム軍団、スンナ軍、ハック旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合からなるジハード主義連合組織。
AFP, August 4, 2016、AP, August 4, 2016、ARA News, August 4, 2016、Champress, August 4, 2016、al-Hayat, August 5, 2016、Iraqi News, August 4, 2016、Kull-na Shuraka’, August 4, 2016、al-Mada Press, August 4, 2016、Naharnet, August 4, 2016、NNA, August 4, 2016、Reuters, August 4, 2016、SANA, August 4, 2016、UPI, August 4, 2016などをもとに作成。
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