ダーイシュ(イスラーム国)の広報雑誌『ナバア』は、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の絶縁にいたる経緯の詳細に関する記事を掲載した。
同記事によると、ダーイシュ最高指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、幹部の一人アブー・アリー・アンバーリー氏をシリアで活動するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のもとに派遣し、約1ヶ月にわたって最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏ら幹部の一人アブー・マーリヤー・カフターニー氏と行動を共にし、事態に対処したという。
同記事は、ジャウラーニー氏に関して、アンバーリー氏が「二つの顔を持った抜け目のない人物で、自分のことが好きで…自分の名前が衛星放送で出てくると子供のようにはしゃいだ」と評価していたとしたうえで、ヌスラ戦線幹部(ジャウラーニー氏、カフターニー氏)が排除されるのを避けるためにバグダーディー氏に取り入り、同氏に再びバイア(忠誠)を誓うことで「離反の計画」を推し進め、「メンバーや資金を買収」しようとしたと酷評している。
これに対して、バグダーディー氏は、ジャウラー
ニー氏の排除ではなく、ヌスラ戦線の解体を決定、またこれに先だって、ヌスラ戦線側はダーイシュとの絶縁を決定、その一方でアンバーリー氏はヌスラ戦線メンバーにバグダーディー氏への忠誠とジャウラーニー氏の排除を説得したという。
AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…