シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の有力幹部の一人でラタキア県北部の戦線を指揮するヨルダン人司令官のイヤード・トゥーバースィー氏(アブー・ジュバイリーブ・ウルドゥンニー)はツイッターの自身のアカウントを通じて、ヌスラ戦線からの離反を宣言した。
ツイッターの書き込みによると、トゥーバースィー氏は、「新たな計画が現れ、それが急速に進行するなか、私は「シャーム・ファトフ戦線」に対する自身の立場、すなわち、完全に分離するか、同組織とのつながりを完全に絶ち、メンバーを辞めるかを明示することを迫られた」、「アル=カーイダこそ、敵との戦闘のなかでイスラーム教徒の統一を信じている唯一の組織だ」と述べ、ヌスラ戦線がアル=カーイダとの関係を解消したことを離反の理由としてあげている。
ARA News(8月23日付)によると、今月初めにもヨルダン人幹部の一人ビラール・フライサート氏(アブー・ハディージャ・ウルドゥンニー)が同様の理由で離反しており、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消に伴う幹部の離反はこれで2人目だという。
なお、シリア国内の複数のジハード主義筋によると、ヨルダンのジハード主義イデオローグであるイサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)は、両人にヌスラ戦線への残留を説得していたという。
AFP, August 23, 2016、AP, August 23, 2016、ARA News, August 23, 2016、Champress, August 23, 2016、al-Hayat, August 24, 2016、Iraqi News, August 23, 2016、Kull-na Shuraka’, August 23, 2016、al-Mada Press, August 23, 2016、Naharnet, August 23, 2016、NNA, August 23, 2016、Reuters, August 23, 2016、SANA, August 23, 2016、UPI, August 23, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…