アレッポ県では、『ハヤート』(8月25日付)などによると、トルコ軍が午前2時、トルコ国境におけるダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点ジャラーブルス市一帯からダーイシュおよび西クルディスタン移行期民政局を排除するための作戦を開始、戦車や装甲車からなる地上部隊をシリア領内に進攻させるとともに、同地一帯を越境空爆・砲撃した。
トルコ軍戦闘機がシリア領空を侵犯し、空爆を実施するのは、2015年11月にロシア軍戦闘機を撃墜して以降初めて。
アナトリア通信(8月24日付)によると、トルコ軍の砲撃は81の標的に対して294回に及び、ジャラーブルス市の司令官(アミール)を含むダーイシュ戦闘員少なくとも46人を殲滅したという。
また、これと時を同じくして、トルコ領内から完全武装でジャラーブルス市一帯に進入していた「反体制武装集団」の戦闘員約1,200人が「ユーフラテスの盾」の戦いと銘打ち、同市制圧に向けた作戦を開始した。
ジャラーブルス市はユーフラテス川河畔に位置するトルコ国境沿いの都市で、人口は推計で2万5,000人、アラブ人、トルクメン人(トルコ系住民)が混住、2012年にシリア政府の支配を脱したが、2014年以降はダーイシュ(イスラーム国)の支配下に入っていた。
ドゥラル・シャーミーヤ(8月24日付)によると、「ユーフラテスの戦い」に参加した反体制武装集団は、ハムザ師団、シャーム軍団、スルターン・ムラード師団、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、タフリール軍、山地の鷹旅団、シャーム戦線で、先週、トルコ領内にあるトルコ軍特殊部隊の基地で教練を受け、トルコ軍の空爆・砲撃による支援を受けて、24日早朝に作戦を開始したという。
クッルナー・シュラカー(8月24日付)、ARA News(8月24日付)などによると、トルコ軍特殊部隊の支援を受けた反体制武装集団は、ダーイシュの支配下にあった同市周辺のハジャリーヤ村、カトリージャ村、カトラジャ丘、キークリージャー村を次々と制圧、その後、ジャラーブルス市に突入し、同市を制圧、ハムザ師団がその映像(https://youtu.be/cPhu1ApUrNo)をインターネットを通じて公開した。
シリア人権監視団によると、反体制武装集団は、トルコ軍に加えて米軍主導の有志連合の空爆による航空支援も受け、アナトリア通信(8月24日付)によると、トルコ軍と有志連合のF-16戦闘機がジャラーブルス市一帯のダーイシュ拠点への空爆を実施したという。
なお、ジャラーブルス市制圧後、反体制武装集団は同市南部に進軍し、ARA News(8月24日付)によると、ジャーミル村を制圧した。
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一方、アレッポ県北西部では、ARA News(8月24日付)によると、アアザーズ市(ジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」の拠点都市)近郊のアキダ村をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃したが、反体制武装集団はこれを撃退した。
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