ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(8月27日付)、SANA(8月26日付)などによると、25日に発表された停戦合意に基づき、ダーライヤー市にとどまっていた住民の籠城を続けていた反体制武装集団の退去が始まった。
ダーライヤー市長のマルワーン・ウバイド氏がSANA特派員に25日に明らかにしたところによると、停戦合意は、①ダーライヤー市の正常化、②同市内の住民約4,000人のダマスカス県およびダマスカス郊外県に設置された仮設居住施設への移送、③同市内で籠城を続けてきた戦闘員700人の中火器および重火器のシリア軍への引き渡しとイドリブ市への退去、を骨子とするという。
この合意に基づき、国連とシリア赤新月社のチームがダーライヤー市内に入り、大型旅客バスで住民約4,000人が仮設住居センターのあるハルジャラ村に移送された。
ハルジャラ村に設置された仮設住居センターには724世帯分の住居が用意されているという。
一方、戦闘員とその家族については、その第1陣約300人が大型旅客バスに分乗し、ダーライヤー市からイドリブ市へと移動した。
イドリブ市は、シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の拠点都市。
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AFP(8月26日付)は、シリア軍消息筋の話として、シリア政府との和解を望まない者がイドリブ市へ、残留を望む者がハルジャラ村に行く」と伝えた。
『ハヤート』(8月27日付)によると、ダーライヤー市の人口は2011年以前は約8万人いたが、紛争下で人口は90%減少していた。
AFP, August 26, 2016、AP, August 26, 2016、ARA News, August 26, 2016、Champress, August 26, 2016、al-Hayat, August 27, 2016、Iraqi News, August 26, 2016、Kull-na Shuraka’, August 26, 2016、al-Mada Press, August 26, 2016、Naharnet, August 26, 2016、NNA, August 26, 2016、Reuters, August 26, 2016、SANA, August 26, 2016、UPI, August 26, 2016などをもとに作成。
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