ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム覚醒大隊、シャーム戦線、ムジャーヒディーン軍、第1連隊、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム軍団の8組織は共同声明を出し、22日に国連の代表と会談し、アレッポ市での48時間停戦と同市への人道支援物資搬入について協議し、協力の意思の示しつつも、シリア政府支配地域を経由した人道物資の搬入に反対の意思を表明したと発表した。
協議において、8組織は、国連側が提案するアレッポ市北部のカースティールー街道(シリア政府支配地域)を経由する搬入ルートが、停戦が実現しない限りは安全を確保し得ないと指摘するとともに、ファトフ軍とシリア軍の戦闘が続くアレッポ市南西部のラームーサ地区(ファトフ軍支配地域)を経由するルートの方がより安全だと進言したという。
**
26日には、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が声明を出し、シリア政府支配下のカースティールー街道を経由して、アレッポ市東部に国連の車輌が人道支援物資を搬入することに同意した、と発表していた。
アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はムジャーヒディーン軍、第101師団、第13師団、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、イスラーム軍、シャーム戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動からなっている。
つまり、ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動、ムジャーヒディーン軍、シャーム戦線の4組織は2日の間に矛盾する声明を発表したことになる。
**
なお、スイスのジュネーブで26日に12時間にわたり行われたジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣による協議は、アレッポ市への人道支援物資搬入のための48時間停戦、反体制武装集団と連携するアル=カーイダ系組織に対する「テロとの戦い」のいずれの対応に関しても結論に達せずに終わっている。
AFP, August 27, 2016、AP, August 27, 2016、ARA News, August 27, 2016、Champress, August 27, 2016、al-Hayat, August 28, 2016、Iraqi News, August 27, 2016、Kull-na Shuraka’, August 27, 2016、al-Mada Press, August 27, 2016、Naharnet, August 27, 2016、NNA, August 27, 2016、Reuters, August 27, 2016、SANA, August 27, 2016、UPI, August 27, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…