ロシア外務省は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官が電話会談で、シリア情勢、とりわけアレッポ市包囲への対応について協議したと発表した。
この協議に関して、CNN(9月8日付)は、両外相が15項目からなる合意について意見を交わし、13項目については意見の一致を見ているが、のこり2項目をめぐって意見の相違が見られると伝えた。
この2項目とは、停戦違反への対応方法、シリア軍による反体制派への空爆や攻撃停止遵守の方法をめぐるものだという。
しかし、ロシア外務省のマリヤ・ザハロヴァ報道官は、米国・ロシアによる合意が送れていることの主因に関して、米国側がテロ組織と反体制派を峻別するよう求めているロシア側の要請に回答していないことにある、と述べた。
一方、ロシア大統領府は、G20サミットが開催された中国の杭州でのバラク・オバマ大統領とヴラジミール・プーチン大統領との会談で、米国側がロシア側に「新提案」を行ったとする『ワシントン・ポスト』の報道を否定した。
AFP, September 8, 2016、AP, September 8, 2016、ARA News, September 8, 2016、Champress, September 8, 2016、CNN, September 8, 2016、al-Hayat, September 9, 2016、Iraqi News, September 8, 2016、Kull-na Shuraka’, September 8, 2016、al-Mada Press, September 8, 2016、Naharnet, September 8, 2016、NNA, September 8, 2016、Reuters, September 8, 2016、SANA, September 8, 2016、UPI, September 8, 2016、The Washington Post, September 8, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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