シリア人権監視団は、「アラブの春」波及に伴う抗議デモでの最初の犠牲者が出た2011年3月18日から、米国とロシアによる新停戦合意が発効した2016年9月12日までの5年6ヶ月に「シリア内戦」で死亡した犠牲者数が30万人を超えたと発表した。
同監視団によると死者総数は30万1,781人。
その内訳は以下の通り:
また上記の死者のほか、シリア国内の刑務所の収監者の死者数が推計で約6万人に達し、うち1万4,456人(18歳未満の児童110人と18歳以上の女性53人を含む)が拷問によって死亡したことをシリア人権監視団は確認したという。
なお、ダーイシュが拘置しているとされる民間人および戦闘員約4,500人、シリア軍、親政権武装集団が拉致した捕虜・失踪者約5,000人、反体制武装集団、ダーイシュ、ヌスラ戦線が拉致した人質約2,000人、人民防衛隊に従軍した外国人戦闘員死者数百人は、上記の統計には含まれていない。
また、外国人戦闘員の死者数は7万人以上に及ぶとの推計もあり、シリア人権監視団が確認していない推計死者数を上記の統計データに加えると、死者総数は43万人に及ぶという。
AFP, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。
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