米中央軍(CENTCOM)は、有志連合がダイル・ザウル県サルダ山のシリア軍拠点に対する米軍の空爆に関して、「意図的ではなく…標的がシリア軍であることをロシア側から告知され、直ちに空爆を停止した」とする声明を出した。
同声明によると、有志連合(米軍)は長時間にわたる追跡を経て、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点であることを確認していた地点を空爆したが、ロシア側より、標的がシリア軍の人員・車輌であると連絡を受け、ただちに空爆を停止したという。
空爆に際して、米軍はロシア軍に対して、今回の空爆を実施する旨伝えており、また同地点への空爆は過去にも実施されていたという。
有志連合のこの空爆およびその周辺状況から学び得る教訓があるかどうかを検証する予定だという。
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米国のサマンサ・パワー国連代表大使はこの発表に先立ち記者会見で、シリア軍拠点への空爆が「意図的なものではなかった」と弁明する一方、ロシアが、国連安保理緊急会合を呼びかけ、この空爆事態への対応協議を提案したしたことに対して、「アサド政権が民間の標的を意図的に空爆し、民間人を包囲し、飢餓に陥れ、人道支援物資、医療物資の搬入を阻止し…、化学兵器でシリア国民を攻撃してきたにもかかわらず」、ロシアがこうした緊急会合を呼びかけたことなど一度もなかったと述べ、拒否した。
そのうえで、「アサド政権が空爆を止めねばならない」と述べ、ロシア側にアサド政権に圧力をかけるよう迫った。
AFP, September 18, 2016、AP, September 18, 2016、ARA News, September 18, 2016、Champress, September 18, 2016、al-Hayat, September 19, 2016、Iraqi News, September 18, 2016、Kull-na Shuraka’, September 18, 2016、al-Mada Press, September 18, 2016、Naharnet, September 18, 2016、NNA, September 18, 2016、Reuters, September 18, 2016、SANA, September 18, 2016、UPI, September 18, 2016などをもとに作成。
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