アレッポ市東部に対するシリア軍の爆撃、攻撃続く(2016年9月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)軍が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部(マイサル地区、ハラク地区、バーブ・ハディード地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、ウルヤーン地区、旧市街、マアーディー地区)を「樽爆弾」などで空爆した。

この空爆で、マアーディー地区のウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ病院が利用不能となった。

また、アレッポ市北部のキンディー大学病院一帯では、シリア軍、親政権民兵が、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦した。

シリア軍はさらに、ハイヤーン町、フライターン市を砲撃した。

一方、SANA(9月26日付)によると、同県のシリア軍作戦司令室がアレッポ市東部にとどまる住民に対して、「武装テロ集団」の拠点に近づかないよう呼びかけた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダイルハビーヤ村一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を「樽爆弾」で空爆した。

シリア軍はまた、マイダアーニー村を砲撃、タッル・サワーン町一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(9月26日付)によると、シリア軍がアトシャーン村、スカイク丘、スカイク村(イドリブ県)、ウンム・ハーラタイン村一帯で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)の拠点を重点的に空爆した。

シリア軍はまた、マアーン村で反体制武装集団と交戦した。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)はサラミーヤ市郊外のタッル・ダッラ村南東部のバイト・ザイダーン農場一帯を砲撃し、2人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(9月26日付)によると、シリア軍がクナイトラート村一帯(ヒムス市・サラミーヤ市街道)に進攻したダーイシュ(イスラーム軍)とシリア軍が交戦、これを撃退した。

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ダルアー県では、SANA(9月26日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区一帯、ブスラー広場南東部で反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(9月26日付)によると、シリア軍がダーイル町を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(9月26日付)によると、ファトフ軍がカファルヤー町の住民を狙撃し、1人が負傷した。

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クナイトラ県では、SANA(9月26日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)がハドル村を砲撃し、2人が死亡した。

AFP, September 26, 2016、AP, September 26, 2016、ARA News, September 26, 2016、Champress, September 26, 2016、al-Hayat, September 27, 2016、Iraqi News, September 26, 2016、Kull-na Shuraka’, September 26, 2016、al-Mada Press, September 26, 2016、Naharnet, September 26, 2016、NNA, September 26, 2016、Reuters, September 26, 2016、SANA, September 26, 2016、UPI, September 26, 2016などをもとに作成。

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