ドイツ誌『フォーカス』(9月27日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(現在の呼称はシャーム・ファトフ戦線)の司令官が、米国からBGM-71対戦車ミサイル(TOW対戦車ミサイル)の直接供与を受けたと証言したと伝えた。
ユルゲン・トデンホファー(Jurgen Todenhofer)記者がヌスラ戦線司令官と匿名を条件に取材、この司令官は「彼ら(米国)は我々にミサイルを直接供与した。米国は我々の見方だ」と述べたという。
米国は9月9日にロシアとの間で、ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線に対する合同軍事作戦実施に向けてシリア国内でのシリア軍と「反体制派」との停戦合意を結び、同合意は12日に発効したが、ダイル・ザウル県のシリア軍拠点に対する有志連合の「誤爆」などを経て、停戦は反故となっていた。
ロシア側の主張によると、停戦合意文書は、米国がヌスラ戦線と「穏健な反体制派」を峻別すると定めらいたが、米国側はこれを履行しなかったという。
米国は諸外国に先駆けて、2012年12月にヌスラ戦線を外国テロ組織(FTO)に指定している。
Focus, February 27, 2016をもとに作成。
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