アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のスライマーン・ハラビー地区の水道供給センター一帯に、シリア軍および親政権武装部隊が進軍し、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦し、双方に複数の死傷者が出た。
アレッポ市内ではまた、ブスターン・バーシャー地区とスライマーン・ハラビー地区を結ぶ回廊地帯、市南西部の第1070集合住宅地区一帯、市北部のジャンドゥール交差点回廊一帯で戦闘が発生、戦闘機(所属明示せず)がブアイディーン地区などを空爆、女性1人を含む3人が死亡した。
ヒズブッラーの広報部門などによると、アレッポ市北部での戦闘では、シリア軍がジャンドゥール交差点方面に進軍し、同地を射程圏内に納め、同地への砲撃を強化したという。
さらにアレッポ市北部郊外のアルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、反体制武装集団メンバー3人が死亡した。
一方、クッルナー・シュラカー(10月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市サーフール地区の野戦病院(通称「M10病院」)に対してバンカーバスターで空爆を行い、職員7人が死亡した。
同病院が爆撃を受けるのはこれが4度目だという。
他方、ARA News(10月3日付)によると、反体制武装集団がヌッブル市、ザフラー町を砲撃した。
**
ファトフ軍のアブー・ヤクザーン・ミスリー司令官は音声声明(https://soundcloud.com/aranews/oofmwaw98phr)を出し、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部に対して総動員令を発し、住民に戦闘への参加を呼びかけた。
ファトフ軍は、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる連合体で、シャーム自由人イスラーム運動や「穏健な反体制派」からなるアレッポ・ファトフ軍とアレッポ市東部包囲戦で完全共闘している。
AFP, October 3, 2016、AP, October 3, 2016、ARA News, October 3, 2016、Champress, October 3, 2016、al-Hayat, October 4, 2016、Iraqi News, October 3, 2016、Kull-na Shuraka’, October 3, 2016、al-Mada Press, October 3, 2016、Naharnet, October 3, 2016、NNA, October 3, 2016、Reuters, October 3, 2016、SANA, October 3, 2016、UPI, October 3, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…