アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区一帯に進攻したシリア軍、親政権武装組織とファトフ軍などからなる反体制武装集団が交戦し、同地一帯を奪還、シリア軍兵士ら10人以上を殺害、イラク人民兵組織のジュジャバー運動のメンバーと思われる5人を捕捉した。
しかし、SANA(10月7日付)によると、シリア軍が予備部隊(パレスチナ人のクドス旅団、レバノンのヒズブッラー戦闘員、イラク人民兵など)とともに、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部(アーミリーヤ地区、スッカリー地区)を見下ろすことのできる戦略的要衝のシャイフ・サイード丘(アレッポ市南部)を完全制圧した。
一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部(サラーフッディーン地区一帯、ブスターン・バーシャー地区一帯、スライマーン・ハラビー地区一帯)、ブライジュ村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦し、同地を砲撃した。
シリア軍はこのほかにも、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を砲撃した。
さらに、戦闘機(所属明示せず)は、アレッポ市ラーシディーン地区、第1070集合住宅地区一帯を空爆した。
これに対して、SANA(10月7日付)は、アレッポ市マイダーン地区を反体制武装集団が砲撃し、6人が死亡、複数が負傷したと伝えた。
このほか、SANA(10月7日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部にとどまっていた住民数十人が、県当局によって指定された回廊を経由して、シリア政府支配下のアレッポ市西部に避難した。
AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。
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