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アレッポ市東部での包囲戦への対応を求める二つの国連安保理決議案がロシア、米英仏の反対によりいずれも否決(2016年10月8日)

国連安保理では、アレッポ市東部での戦闘終息に向けた二つの決議案が提出されたが、いずれも否決された。

第1の決議案は、決議案はフランスとスペインの主導のもと56カ国が共同提案、アレッポ市東部でのロシア・シリア両軍による空爆の即時停止、同地上空の軍用機の飛行禁止などを求める安保理決議案の採択が行われた。

しかし、ロシアが拒否権を発動し、廃案となった。

シリア情勢をめぐる安保理決議案にロシアが拒否権を発動したのはこれが5度目。

採決では、ロシアとともにヴェネズエラが反対、中国とアンゴラが棄権した。

第2の決議案は、ロシアが提出、9月19日に破棄された米・ロシアの停戦合意に準じるかたちで、停戦、人道支援、「テロとの戦い」、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表への支援などが求められいた。

採決では、米国、英国、フランスが拒否権を発動、また日本、マレーシア、ニュージーランド、セネガル、スペイン、ウクライナが反対票を投じ、否決された。

賛成は、ロシア、中国、ヴェネズエラ、エジプトの4カ国、アンゴラとウルグアイは棄権した。

AFP, October 8, 2016、AP, October 8, 2016、ARA News, October 8, 2016、Champress, October 8, 2016、al-Hayat, October 9, 2016、Iraqi News, October 8, 2016、Kull-na Shuraka’, October 8, 2016、al-Mada Press, October 8, 2016、Naharnet, October 8, 2016、NNA, October 8, 2016、Reuters, October 8, 2016、SANA, October 8, 2016、UPI, October 8, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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