イドリブ県でのシャーム自由人イスラーム運動と対立を深めるジュンド・アクサー機構は声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)への「バイア」(忠誠)を表明した。
シャーム・ファトフ戦線がツイッターの公式アカウントを通じて発表した。
ジュンド・アクサー機構は、ヌスラ戦線(当時)の離反者によって結成された組織で、アル=カーイダ(総司令部)に忠誠を誓い、またダーイシュ(イスラーム国)との関係もとりざたされていた。
シャーム・ファトフ戦線のフサーム・シャーフィイー報道官はツイッターを通じて、シャーム自由人イスラーム運動との協議を経て、2日前からジュンド・アクサー機構と非公式交渉を開始し、ジュンド・アクサー機構に組織を解体し、シャーム・ファトフ戦線に合流するよう説得工作を行っているという。
なお、10月6日に激化したジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘では、前者がハーン・シャイフーン市を制圧、後者はバーラ村、マシューン村、カフルシャラーヤー村などを制圧している。
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これに対して、シャーム自由人イスラーム運動は、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、「命じられるまま正しく進め」連合、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、シャームの鷹と共同声明を出し、ジュンド・アクサー機構との停戦の条件を示した。
声明によると、ダーイシュ(イスラーム国)の細胞組織メンバー全員のシャリーア法廷への引き渡し、シャーム自由人イスラーム運動メンバーの拉致、暗殺に関与した容疑者の引き渡しなどが条件だという。
AFP, October 9, 2016、AP, October 9, 2016、ARA News, October 9, 2016、Champress, October 9, 2016、al-Hayat, October 10, 2016、Iraqi News, October 9, 2016、Kull-na Shuraka’, October 9, 2016、al-Mada Press, October 9, 2016、Naharnet, October 9, 2016、NNA, October 9, 2016、Reuters, October 9, 2016、SANA, October 9, 2016、UPI, October 9, 2016などをもとに作成。
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