アレッポ県では、SANA(10月21日付)が、シリア・ロシア両軍による人道停戦(20日午前8時発効)2日目となる21日、両国軍が設置した人道回廊(通行所)を経由して、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部から退去した住民はほとんどいなかった、と伝えた。
SANAによると、21日の日没後、ブスターン・カスル地区に設置された通行所(回廊)を経由して一家7人が退去しただけで、この家族の世帯主によると、住民数千世帯が同通行所からの退去を試みたが、「テロリスト」が武力でこれを阻止したという。
これに関して、SANAは、反体制武装集団が住民の退去を阻止し、住民を人間の盾としてりようしていると批判的に伝えた。
また、AFP(10月21日付)、ロイター通信(10月21日付)なども、アレッポ市東部から外界への住民、戦闘員、負傷者の退去・投降は見られなかったと伝えた。
国連OCHAのヤンス・ラーク(Jens Laerke)報道官は記者団に対して、国連がロシア、シリア政府、そして「複数の反体制武装集団」から病人や負傷者の搬出に関する許可を得ているものの、「安全にかかる保障」を得られていないとし、国連の人道支援チームのスタッフが安全回廊の出口側(シリア政府支配地域)に依然配備できていないことを明らかにした。
一方、SANA(10月21日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ジュマイリーヤ地区を砲撃し、3人が負傷した。
AFP, October 21, 2016、AP, October 21, 2016、ARA News, October 21, 2016、Champress, October 21, 2016、al-Hayat, October 22, 2016、Iraqi News, October 21, 2016、Kull-na Shuraka’, October 21, 2016、al-Mada Press, October 21, 2016、Naharnet, October 21, 2016、NNA, October 21, 2016、Reuters, October 21, 2016、SANA, October 21, 2016、UPI, October 21, 2016などをもとに作成。
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