反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市西部で毒ガスを使用(2016年10月30日)

アレッポ県では、SANA(10月30日付)によると、アレッポ市西方に進攻した反体制武装集団(ファトフ軍)が、シリア政府支配下のハムダーニーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区の住宅地に対して有毒ガスを装填した砲弾を撃ち込み、35人以上の住民が中毒症状を訴え、病院に搬送された。

SANA, October 30, 2016

アレッポ大学付属病院、ザーリー病院に搬送された住民は、呼吸困難などの症状を発症していたという。

反体制武装集団はまた、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、旧メリディアン・ホテル一帯を砲撃し、女児1人を含む2人が死亡、6人が負傷した。

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これに関して、シリア人権監視団もハムダーニーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区でシリア軍兵士が呼吸困難に陥ったことを確認したと発表した。

しかし、呼吸困難の理由については言及しなかった。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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