シリアの陸海空軍が合同演習を開始する一方、アレッポ県では軍・治安部隊と反体制武装集団が激しく交戦(2012年7月7日)

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国内の主な動き

SANA(7月7日付)は、シリアの陸海空軍は合同演習を開始したと発表した。

合同演習は数日間の予定で、奇襲攻撃への対応が訓練されるという。

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フランスのテレビ局France 2の番組にパリ滞在中のムスタファー・トゥラース元国防大臣が電話出演した。

『クッルナー・シュラカー』(7月7日付)によると、電話出演でトゥラース元国防大臣は、「2ヵ月前に…あなたは雑談でバッシャール・アサドは私の息子だと言いましたが・・・」ジャーナリストのジョルジュ・マルブルノ氏と言葉に対して、「ああ、そう言った。また話が雑談でインタビューじゃないとも言った。なぜなら、あらゆる国が私に連絡してきて、反体制的な立場を表明させようとするから、(インタビューは)断ったはずだ」と述べた。

また「私の息子(マナーフ准将)がフランスに到着したと言われているが、彼は私に連絡してきていない」と続けた。

さらに「シリア軍の終わりのカウントダウンが始まったのですか?」とのマルブルノ氏の質問に対しては、「ジョルジュ、あなたはバカか?50年前に発足した軍の話をしているのだろ。うちの息子や誰かが抜けただけで潰れるボーイスカウトの話じゃなくて」と反論した。

アサド大統領を今も支持しているかとの問いについては、「彼は一国の大統領で、私が彼に忠誠を尽くしているかどうかは問題じゃない」と突っぱねた。

トゥラース元国防大臣は、番組に出演していた反体制活動家のラマー・アタースィー女史が発言しようとした際、「戯れ言を言っているより自分の子供に乳でも与えていろ」と遮る一幕もあった。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市で軍・治安部隊と反体制武装集団が激しく交戦し、前者の兵士5人、後者の戦闘員2人、民間人1人が死亡した。

一方、SANA(7月7日付)によると、アアザーズ地方で治安維持部隊が武装テロ集団と交戦し、アナス・イスマーイール・ハムドゥーシュ、イスマーイール・ファルーフ・ファンディー、イスマーイール・アブドゥルマジード、アフマド・ナーフィフ・カンヌー、フサイン・ヌアイミー、ヒラール・ハサン・ハマーディー、アフマド・ナッジャール、マフムード・ハティーブらテロリスト多数を殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で治安部隊が1人を射殺した。

またバルザ区でも治安維持部隊の逮捕・摘発活動が行われ、1人が殺害された。

反体制活動家によるとバルザ区を含む複数地区で反体制のゼネストが実施されたというが、事実は確認できない。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村で1人が死亡した。

またラジャート高原に対して砲撃が加えられ、ダーイル町、シャイフ・マスキーン市で軍・治安部隊と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で1人が殺害された。

一方、SANA(7月7日付)によると、ダイル・ザウル市で、治安維持部隊が武装テロ集団と交戦し、ウマル・トゥウマ、クサイ・アブドゥルマジード・アーニーらテロリスト多数を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クバイバート村で3人が殺害された。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市近くのバシーリーヤ村で1人が殺害された。

またイドリブ市で軍・治安部隊と反体制武装集団が交戦したという。

一方、SANA(7月7日付)によると、治安維持部隊は対トルコ国境からの潜入を試みた武装テロ集団と交戦し、テロリスト多数を殺害した。

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ヒムス県では、シリア革命総合委員会によると、ヒムス市カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区などへの砲撃が続いた。

またシリア人権監視団によると、クサイル市郊外、タルビーサ市に対して、軍・治安部隊が激しい攻撃を加えた。

一方、SANA(7月7日付)によると、治安維持部隊はクサイル地方の対レバノン国境から潜入を試みた武装テロ集団と交戦し、テロリスト多数を殺害した。

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ダルアー県では、SANA(7月7日付)によると、シャイフ・ミスキーン市で治安維持部隊が武装テロ集団のアジトを攻撃し、テロリスト多数を殺害した。

反体制勢力の動き

7月6日(金曜日)の金曜礼拝後の反体制勢力のデモの呼びかけが不調に終わったのを取り繕うかのように、反体制活動家は、各地の「革命家」との連帯を訴えるためのゼネストを呼びかけた。

AKI(7月7日付)は、反体制活動家が「二都の土曜日」と銘打って、7月7日と8日の2日間にダマスカス県とアレッポ市などでゼネストを呼びかけ、両市で多くの商店が店を閉めたと報じたが、事実は確認できない。

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自由シリア軍国内合同司令部は声明を出し、ヒムス県ハウラ地方での虐殺に関与した第67旅団の基地(ハスヤー)を襲撃し、壊滅的打撃を与えたと発表した。

同旅団が虐殺に関与したか否かは定かではなく、また壊滅的打撃を与えたか否かも定かでない。

レバノンの動き

NNA(7月7日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方のシリア人避難民キャンプや村落(ヒーシャ、カルハ)にシリア領内からロケット弾が20発以上が撃ち込まれ、シリア人2人を含む3人が死亡、7人が負傷した。

諸外国の動き

ロシア外務省報道官は、シリアの友連絡グループの会合に関して「ロシア、中国、そして多くの国々は…、これらの「友」と一丸となることを控えている。なぜなら我々はこの一方的な枠組みが政治だけでなく道徳にもとると考えているからだ」と批判した。

AFP, July 7, 2012、Akhbar al-Sharq, July 7, 2012、AKI, July 7, 2012、al-Hayat, July 8, 2012、Kull-na Shurakaʼ, July 7, 2012、Naharnet.com, July 7, 2012、NNA, July 7, 2012、Reuters, July 7, 2012、SANA, July 7, 2012、UPI, July 7, 2012などをもとに作成。

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