シリア人権監視団は、2015年11月20日から2016年11月20日までの約25ヶ月間で、シリア軍シリア国内各所で実施した空爆が7万2,453「回」に達したと発表した。
うち「樽爆弾」による空爆は3万9,451「発」に、また戦闘機による爆撃は3万3,002「回」に及んだという。
またこの爆撃により、9,902人の民間人が死亡(うち子供2,159人、女性、1,424人、男性6,319人)、5万6,000人が負傷、数万人が避難を余儀なくされたという。
また、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などのイスラーム過激派を含む反体制武装集団戦闘員の死者数は5,863人、負傷者数は数千人に及ぶという。
一方、ロシア軍による空爆では、2015年9月30日の開始以降、民間人1万340人(うち子供1,092人、女性629人、男性2,664人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,887人、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団戦闘員3,068人が死亡したという。
なお、シリア人権監視団は、日々の空爆に関する発表において、シリア軍とロシア軍の戦闘機をほとんど区別することはなく、どのように両国戦闘機を識別し、各軍の犠牲者の内訳を算定しているか不明。
また、シリア軍の空爆の数値に関しては、実際に投下された爆弾「発」数なのか、実施された爆撃の「回」数なのかも判然としない。
AFP, November 20, 2016、AP, November 20, 2016、ARA News, November 20, 2016、Champress, November 20, 2016、al-Hayat, November 21, 2016、Iraqi News, November 20, 2016、Kull-na Shuraka’, November 20, 2016、al-Mada Press, November 20, 2016、Naharnet, November 20, 2016、NNA, November 20, 2016、Reuters, November 20, 2016、SANA, November 20, 2016、UPI, November 20, 2016などをもとに作成。
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