シリア軍は反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部の戦略拠点マサーキン・ハナーヌー地区の東部を制圧(2016年11月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力(ロシア人、イラン人、ヒズブッラー戦闘員)は、20日深夜から21日未明にかけて、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の支配下にあるアレッポ市東部の戦略的要衝であるマサーキン・ハナーヌー地区の東部を制圧した。

マサーキン・ハナーヌー地区は、2012年夏に反体制武装集団が最初に掌握した街区の一つで、シリア軍がアレッポ市東部内の反体制武装集団の牙城を奪還するのは今回が初めて。

同地では、激しい戦闘が続いているほか、アレッポ市東部の南北境界地域一帯でもシリア軍と反体制武装集団が交戦したという。

またアレッポ市東部のジルス・ハッジ地区、サーフール地区、バーブ街道地区、シャッアール地区、スッカリー地区、マガーイル地区一帯、フィルドゥース地区、マアーディー地区、シャイフ・サイード地区ではシリア軍による空爆・砲撃で少なくとも5人が死亡、多数が負傷した。

AFP, November 21, 2016

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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