トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は首都アンカラで記者団に対して、シリア領内に進攻中のトルコ軍地上部隊が爆撃を受け、兵士3人が死亡したことを明らかにした。
ユルドゥルム首相によると、昨日(23日)の攻撃で3人の兵士が死亡した。トルコがダーイシュ(イスラーム国)に対して行っているこの作戦を快く思っていない者がいることは明らかだ。この攻撃に対する報復を必ず行うことになる」と述べた。
またトルコ軍参謀本部もこれに先立って、シリア領内に展開中の地上部隊が、アレッポ県バーブ市近郊で、シリア軍と思われる戦闘機の爆撃を受け、兵士3人が犠牲になったと発表していた。
参謀本部は声明で「シリア軍によると見られる爆撃で、勇敢なる我が軍の兵士3人が死亡、10人が負傷、うち1人が重態」だと発表した。
トルコ軍は8月下旬、兼ねてからトルコ政府がアレッポ県北部に設置を企図してきた「安全保障地帯」(アレッポ県北部)で、反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)を全面支援するかたちで、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局を掃討するための軍事作戦「ユーフラテスの盾」作戦を開始し、戦車部隊を投入してシリア領内に侵攻、越境砲撃に加えて、航空部隊による爆撃を繰り返してきた。
なお、トルコ側の発表に対して、シリア政府は何らの発表も行っていない。
AFP, November 24, 2016、AP, November 24, 2016、ARA News, November 24, 2016、Champress, November 24, 2016、al-Hayat, November 25, 2016、Iraqi News, November 24, 2016、Kull-na Shuraka’, November 24, 2016、al-Mada Press, November 24, 2016、Naharnet, November 24, 2016、NNA, November 24, 2016、Reuters, November 24, 2016、SANA, November 24, 2016、UPI, November 24, 2016などをもとに作成。
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