スマート・ニュース(12月2日付)は、複数の反体制筋の話として、トルコの首都アンカラで、ロシアと反体制派の代表者が、シリア軍の攻勢が続くアレッポ市南東部での停戦に向けた交渉が行われたが、同地の将来をめぐっていかなる合意に達することもできなかった、と伝えた。
交渉に出席したという反体制派の幹部の一人は、ロイター通信(12月2日付)などに対して、ロシア側がアレッポ市東部の解囲、支援物資搬入に向けた試みに対して拒否の態度を示していると述べ、ロシア側の対応を批判した。
交渉の内容は明らかではないが、『ハヤート』(12月3日付)によると、アレッポ市南東部で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と共闘するアル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線の同地からの退去と、これを条件としたかたちでの空爆・砲撃停止について、協議がなされていると思われるが、ロシア側は、シャーム・ファトフ戦線とそのほかのジハード主義武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室を主導するシャーム自由人イスラーム運動など)を区別せずに対処しようとしているという。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官はイタリアの首都ローマで会談し、シリアおよびウクライナ情勢への対応について意見を交わした。
『ハヤート』(12月3日付)が伝えた。
AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、SMART News, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。
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