ドゥラル・シャーミーヤ(12月8日付)は、トルコの首都アンカラで、ロシア軍とアレッポ市南東部での停戦について協議を続けている反体制武装集団の代表が、ロシア側の示した「人道イニシアチブ」に応じたと伝えた。
この「人道イニシアチブ」は、5日間の停戦を実施し、アレッポ市南東部で籠城する負傷者(400人から700人とされる)の治療のための緊急搬送するとともに、市外への脱出を望む民間人をシリア政府支配地域ではなく、ハワール・キリス作戦司令室とトルコ軍の支配下にあるジャラーブルス市に退去させることを骨子とするという。
民間人の退去先として、ファトフ軍支配下のイドリブ県が避けられたのは、同地に対するシリア・ロシア両軍の空爆で安全を確保できないと判断したためだという。
これに関して、アレッポ指導評議会は声明を出し、アレッポ市東部で抗戦を続ける革命武装勢力が「人道イニシアチブ」を提示したと発表した。
声明によると、この「人道イニシアチブ」は、①5日間の人道停戦の実施、②緊急治療が必要な約500人を治療のために国連監視の下で搬出、③退去を希望する市民のアレッポ県北部への移送、④人道状況が緩和した段階で、当事者が同市の今後を協議、という4点からなっているという。
AFP, December 7, 2016、AP, December 7, 2016、ARA News, December 7, 2016、Champress, December 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2016、al-Hayat, December 8, 2016、Iraqi News, December 7, 2016、Kull-na Shuraka’, December 7, 2016、al-Mada Press, December 7, 2016、Naharnet, December 7, 2016、NNA, December 7, 2016、Reuters, December 7, 2016、SANA, December 7, 2016、UPI, December 7, 2016などをもとに作成。
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