アレッポ県では、SANA(12月16日付)によると、アレッポ市南東部で籠城を続けてきた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去作業が、反体制武装集団の違反によって一時中止された。
反体制武装集団が、戦闘員とその家族が乗る旅客バスの車列に対して発砲・狙撃を加えたほか、TOW対戦車ミサイルなどの重火器、拉致した市民を、シリア政府側が用意した旅客バスに乗せて持ち出そう(連れ出そう)としたことが、停戦違反にあたり、反体制武装集団側による停戦合意遵守が保障されない限り、作業は中止されるという。
なお、退去作業が中止されるまでに、戦闘員とその家族8,079人の退去が完了している。
彼らは10回に分けて、アレッポ市南東部から、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるアレッポ市西部郊外方面に搬送され、シリア赤新月社と赤十字国際委員会がこれを監視した。
また、アレッポ市南東部の反体制武装集団は、退去に先立って、本営などの拠点、武器弾薬庫を爆破、資金援助、武器供与、情報提供などの経路などが記されていると思われる文書を廃棄したという。
一方、『ハヤート』(12月17日付)が、戦闘員とその家族の退去作業に参加している医療チームを指揮するアフマド・ダビース氏の話として伝えたところによると、これまでに搬送されたとされる約9,000人のうちの250人が負傷者で、一部はその後トルコに移送されたという。
スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、アレッポ市南東部では、退去できないでいる民間人が4万人おり、そのうちの1,500人から5,000人は反体制武装集団戦闘員の家族だという。
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ARA News(12月16日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室(アレッポ軍)がアレッポ市北部郊外のアルド・マッラーフ地区一帯、アブドゥッrアッブフ地区でシリア軍と交戦した。
AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。
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