ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は東京での記者会見でシリア情勢に言及、そのなかで反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、ないしはアレッポ軍)が支配してきたアレッポ市東部をシリア軍が解放したことに関して、「アレッポ市解放は重要な進展で、新たな訂正をもたらし得るものだ」と述べた。
プーチン大統領は、トルコの仲介によるロシア軍とアレッポ市の反体制武装集団の停戦合意(戦闘員とその家族の退去)に関して、9月のサンクトペテルブルク市でのトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との会談で合意に達していたことを明らかにし、「今起こっているのは、そのときの我々の合意が実施されているものだ」と述べた。
また、プーチン大統領は、シリア内戦終結に向けた和平協議に関して「カザフスタンに当時者を招くことを提案する旨、トルコ大統領と合意した。我々はシリア政府、トルコ、反体制派各派に通知することになる」と述べる一方、新たな和平協議が、米国・ロシア、国連主導のもとに行われてきたジュネーブ会議にとってかわるものではなく、これを補完することになると付言した。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)が最近になって、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するヒムス県タドムル市一帯を奪還したことに関して、その原因が米主導の有志連合とシリア軍の連携不足にあるとしたうえで、「(タドムル市喪失は)重要性の高いアレッポ市での進展に比して純粋に象徴的な問題でしかない」と述べた。
『ハヤート』(12月17日付)などが伝えた。
AFP, December 16, 2016、AP, December 16, 2016、ARA News, December 16, 2016、Champress, December 16, 2016、al-Hayat, December 17, 2016、Iraqi News, December 16, 2016、Kull-na Shuraka’, December 16, 2016、al-Mada Press, December 16, 2016、Naharnet, December 16, 2016、NNA, December 16, 2016、Reuters, December 16, 2016、SANA, December 16, 2016、UPI, December 16, 2016などをもとに作成。
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